オンラインカジノって違法なの？逮捕事例は？

なぜなら、国内の賭博に関する刑法は明治時代に制定されたものであり、

未だにインターネット上での賭博は想定されていない内容となっています。

なのでオンラインカジノ自体、政府発行のライセンスを得た海外企業が運営するものは合法であり、違法性はないと断定できます。

では、インターネットを介してオンラインカジノをプレイするユーザーに違法性はあるのでしょうか？

これについては様々な意見があります。

「実際に賭博が行われる場所は海外のサーバーであり、ユーザーはPCの操作をしているだけ」

という声もありますが、逆に、

「日本から参加しているのだから違法だ」

という声もあります。

しかし、こちらもやはり、オンラインカジノ自体を裁く法律がないことに加え、

日本の賭博に関する法律は基本的に胴元である運営側を裁くためにあるため、

オンラインカジノユーザーが法で裁かれる可能性は極めて低いという見解が多いようです。

ここまで記事を読み、

「オンラインカジノは法律で裁けないから絶対安心！」と考えた方、

残念ながら、過去に1件だけオンラインカジノユーザーが逮捕された事例があります…。

2016年、オンラインカジノユーザーの3人が逮捕されるという事件がありました。

以下は当時のニュース記事です。

自宅のパソコンから無店舗型のインターネットカジノで賭博をしたとして、京都府警は１０日、

賭博の疑いでコンピューター部品製造会社経営の男（６５）ら埼玉県と大阪府の利用者の男３人を逮捕した。府警によると、無店舗型のネットカジノの利用者の逮捕は初めて。

出典：ネットカジノ利用者を逮捕　無店舗型で全国初 – 産経フォト

このニュースが報道された当初、オンラインカジノ界隈は一時騒然となりました。

しかし、この一件は最終的に不起訴処分という結果で収束しています。

なぜ法律で定められていないはずのオンラインカジノで、逮捕者が出てしまったのか、

考えられる可能性は以下の通りです

• 逮捕者がプレイしていたオンラインカジノが、日本人向けに特化したものだったから
• 逮捕者がプレイヤーIDやプレイ内容をSNSに公開しており、身元が特定されたから
• 「オンラインカジノユーザーから逮捕者が出た」という事実を世に広めるための見せしめとして逮捕された

以上、三点可能性を挙げましたが、これらは憶測でしかありません。

しかし事実として、警察を相手取り、裁判を起こす姿勢を見せた一人が不起訴処分となっており、残り二人も略式起訴を受け入れ、罰金を支払うことで釈放されています。

この事実は「胴元であるオンラインカジノを裁くことができないのに、ユーザーを処罰するのは不当であり、裁判で争っても有罪にするのは難しい」と判断されたという強い裏付けとなりました。

日本の法律では大前提として、

「ユーザーを有罪にするためにはオンラインカジノ側を先に有罪にする必要がある」

という形で成り立っています。更に言えば現在の日本において、

過去にオンラインカジノを有罪とした判例はありません。

ただし、前述した三つの可能性に該当するような

「日本人向け特化のオンラインカジノの利用」や

「プレイヤーIDやプレイの様子をSNSで公開する」

といった行為は万が一のことを考えて控えるべき事象です。