年々厳しくなっていくオンラインカジノの取り締まり
昨今のコロナ禍や自宅時間の増加により、オンラインカジノのユーザーは日本でも増加しています。
それに伴い、オンラインカジノへの取り締まりも年々強化されている印象が見受けられます。
2023年9月、警視庁は海外の運営者に賭け金を送金するなどしていた決済代行業者の2人を
客の賭博行為を手助けしたとして常習賭博ほう助の疑いで逮捕しました。
また、20代から50代の客18人も単純賭博の疑いで書類送検されています。
以下は記事の引用です。
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230927/k10014207781000.html警視庁によりますと、去年7月までの1年間に、海外のオンラインカジノで金を賭けた客18人に対し、海外の運営者に賭け金を送金するなどして繰り返し賭博を手助けしたとして常習賭博ほう助の疑いがもたれています。
2人は2020年ごろから「スモウペイ」という決済代行サービスを国内で運営し、提携していた海外の3つのオンラインカジノの運営者に賭け金の送金などを行っていたということです。
今回起こった事例から、オンラインカジノに関わるうえで
「どういったことをすると明確に違法となるのか?」
「オンラインカジノをプレイすること自体は違法なのか?」
改めて解説していきます。
なぜ決済代行者から逮捕者が出たのか
オンラインカジノで客の賭博を手助けしたとして決済代行業者が逮捕されるのは全国で初めてです。
業者の顧客データにはおよそ4万2000人が登録されていて、サービスが停止した去年7月までに数百億円の入金を受け付け、海外の運営者から手数料として21億円余りを受け取っていたとみられるということです。
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230927/k10014207781000.html
ではなぜ、今回の事件で逮捕者が出てしまったのでしょうか。
考えられる可能性としては、国内運営の決済代行会社が客からお金(円)を受け取り
それをドルに換金して海外へ送金していたのが違法とみなされ、逮捕されるに至ったという見解が有力とされています。
こういった金銭取引をするには、資金移動業の資格が必要です。
今回逮捕された二人は、その資格を持っていなかったにも拘わらず、円からドルへ換金して海外へ送金していたため、警察に目をつけられたのではないか、と言われています。
今回の事件が国内の決済代行会社にどういった影響を与えていくのか、注目しておきましょう。
資格がないのに海外との金銭取引を代行したらダメなのだ!
結局、オンラインカジノで遊ぶことは違法なのか
今回の事件を見て
「やっぱりオンラインカジノって違法なのかな…」
「オンラインカジノで遊ぶことは怖い」
と考える方もいると思います。
結論から言うと、オンラインカジノで遊ぶだけならグレーゾーンです。
オンラインカジノ自体、政府発行のライセンスを得た海外企業が運営するものは合法であり、違法性はありません。
それに加え、現在の日本にはオンラインカジノ自体を裁く法律が存在しません。
日本の賭博に関する法律は、基本的に胴元である運営側を裁くためにあるため
インターネットを介してオンラインカジノをプレイするユーザーに違法性はないと言えます。
そのため、海外で運営されているオンラインカジノで遊ぶだけならグレーという見解が多いようです。
過去に逮捕者を出した事例をもう一件紹介します。
以下の記事を参照ください。
日本国内で運営されているオンラインカジノで遊ぶことは明確に違法だから
みんなも気をつけるのだ!
2023/11/16日追記
以下は続報の記事です。
法を犯してしまう前にしっかり学ぶのだ~…